国内のムラサキエビ属検索表
国内のムラサキエビ属検索表
1 眼背棘を有する。・・・2
1 眼背棘を欠く。・・・3
2 眼下棘は眼側棘よりも長い。第1歩脚の長節は内側が大きく窪んでいる。 ・・・トゲテッポウエビ A. djiboutensis (Coutière, 1897)
2 眼下棘はないか、あっても眼側棘よりも短い。第1歩脚長節の内側がくぼむことはない。
・・・ヤドリエビモドキ A. areteformis (Coutière, 1903)
3 第3–第5歩脚の指節は2叉する。・・・4
3 第3–第5歩脚の指節は1本の爪に終わる。・・・6
4 眼下棘がな ・・・メガネムラサキエビ A. jedanensis (De Man, 1910)
4 眼下棘は小さい場合もあるが、必ず存在する。・・・5
5 第1歩脚の大鉗の掌節には、下縁に突起部がある。第1歩脚小鉗の指部は幅広くなる ・・・カザリムラサキエビ A. ornithorhynchus Banner & Banner, 1973
5 第1歩脚の大鉗の掌節は平滑である。第1歩脚小鉗の指部は幅広くならない。
・・・ムラサキトゲテッポウエビ A. parvus De Man, 1910
6 雌では第1歩脚は腕節がハサミよりも長い。
・・・アシボソヨコシマムラサキエビ A. dimorphus Ortmann, 1894
6 雌では第1歩脚の腕節がハサミよりも短い。・・・7
7 第4歩脚まで紐状副肢がある。第5腹節の側板後縁は丸い。
・・・オオシマムラサキエビ A. oshimai Yokoya, 1936
7 第3歩脚まで紐状副肢がある。第5腹節の側板後縁は尖る。・・・8
8 眼下棘は鋭い。額角は通常第1触角柄部第2節の先端を超える。
・・・セジロムラサキエビ A. japonicus Kubo, 1936
8 眼下棘はないか、痕跡的。額角は第1触角柄部第2節の先端を超えない。・・・9
9 額角は第1触角柄部第1節の先端を超えない。・・・A. ahyongi Anker & Komai, 2010
9 額角は第1触角柄部第1節の先端を超える。・・・10
10 大鉗掌部の下面は平滑。
・・・アシブトヨコシマムラサキエビ A. marshallensis Chace, 1955
10 大鉗の掌部は下面に剛毛が密生する。 ・・・A. squillophus Hayashi, 2002
引用文献
Anker, A. & T. Komai, 2010. Description of a new species of Athanas Leach, 1814
(Crustacea: Decapoda: Alpheidae) from Madagascar and Japan. Zootaxa, 2680: 45-54.
林 健一, 1994. 日本産エビ類の分類と生態 (80),テッポウエビ科−テッポウエビモ ドキ属・ムラサキエビ属①. 海洋と生物, 16: 456-459.
林 健一, 1995. 日本産エビ類の分類と生態 (81),テッポウエビ科–ムラサキエビ属 ②. 海洋と生物, 17: 2-6.
Hayashi, K., 2002. A new species of the genus Athanas (Decapoda, Caridea, Alpheidae) living in the burrows of a mantis shrimp.Crustaceana, 75: 395-403.
Sha Z., Wang Y. & Cui D., 2019. The Alpheidae from China Seas: Crustacea: Decapoda: Caridea. Springer, New York.